スマートフォンが普及にするにつれ、インターネットの利用もニュースサイトやオンラインショッピングだけの時代から、いろいろな面白いサービスを使うようになってきました。皆さんのスマホにも、Facebook、Instagram、Twitter、LINEのようなソーシャルアプリを始めたくさんのアプリが登録されているのではないでしょうか?
オンラインサービスの進化には、技術の進化が関係しています。サービスを提供する立場では、最近のトレンドを理解しておくことが大切です。
無数にあるオンラインサービスの形
一般に商品として売るものといえば、モノとサービスです。サービスとして提供されるものも、チケットや予約のような形で販売すれば、モノの販売と似たようなオンラインショップの仕組みで販売可能です。
一方、インターネットの特徴に、Webサイトを通じてサービスそのものの提供が可能だということがあります。
現在のインターネットでは、文字や数字だけでなく、写真や図などの画像、動画、音楽、ライブチャット、ライブ放送、音声電話、ビデオ電話など、ありとあらゆる情報をやり取りすることが可能です。スマートフォンが1台あれば、いつでもどこでも情報を受信し、発信することもできます。
サービスと言えば、「対面で提供」のイメージが強いですが、電話でも電話相談などがありますね。インターネットのこのような仕組みを使えば、いろいろなサービスを提供できそうです。
古くは、Yahoo!などのポータルサイトやニュースサイトでの情報提供に始まり、Google検索や地図サービス、オンライントレーディング、グルメ情報サイトなど、あらゆるサービスがオンラインで提供されています。
最近は、病院の予約や遠隔授業など、従来は対面で行っていたサービスのオンライン化も進んで来ています。今まで不便だったことが便利になっていくので、今後もますますオンラインサービスが広がっていくことでしょう。
オンラインサービスのトレンド
1.クラウド
「クラウド」は、クラウドサービス/クラウドコンピューティングのことで、ITの世界でインターネットを「雲」の絵で表すところから来ているとも言われています。代表的なサービスには、DropBoxなどのオンラインストレージやSalesForceなどの業務系システムがあります。Gmailのようなウェブメールもその一つですし、WordやExcelもOffice 365としてクラウドで提供されるようになりました。
インターネット(雲)側でデータの加工や管理を一元化し、ユーザは、スマホやPCなど様々な機器を通じて、いつでもどこでも利用できるのが特徴です。
2.ソーシャル
FacebookやTwitterなどのSNSに代表されるソーシャルサービス。ここ数年で急速に普及し、Facebookは全世界で10億人以上が利用するサービスになっています。動画では、YouTubeが広く普及しています。
最近は、特に若者の間で、メッセージングサービス、動画、写真の共有が中心になってきており、LINE、Instagramなどの人気が高まっています。
3.シェアリング(共有)
エアービーアンドビー(Airbnb)に代表される「民泊」サービスや、ウーバー(Uber)で有名な「オンライン配車」サービス。テレビや新聞でも頻繁に採り上げられている話題ですね。
いずれも、IT技術、インターネット、SNSなどをうまく活用し、宿泊やタクシーといった従来型サービスに革新を起こしています。
簡単に言うと、空いている設備(部屋・車)や時間(運転)を持っている人と、それを欲しいと思っている人を、情報テクノロジーの力でマッチングさせ、提供しているサービスです。
今までは、利用されずに眠っていた資源を有効活用しているため、サービスの提供者および利用者の拡大と低価格化が進んでいます。
4.IoTとAI
IoT(Internet of Things モノのインターネット)やAI(Artificial Intelligence 人工知能)は、最近の流行り言葉ですね。
これら自体は技術や概念の話ですので詳細説明は省きますが、オンラインサービスにも密接に関係しています。
例えば、IoTでは、あらゆる機器がインターネットに接続され、機器やサーバが自動的に情報をやり取りするようになります。更に、AIを使えば、それらの情報を基にコンピュータが自分で判断できるようになり、人を介さずに、自動で高度なサービスを提供することが可能になります。
一つの例を挙げると、最近話題の多い「自動運転車」があります。
これまで車は、人が運転して移動するための道具だったのですが、自動運転になると、利用者にとっては、電車やバスと同様に、機械が自分を運んでくれる「サービス」になります。
さらに、ここにウーバーのような配車サービスが連携すると、自分の車を持つ必要もなくなり、いつでもどこでも、自動運転車が駆けつけて、目的地まで運んでくれるようになります。これは便利ですね!
5.C to C / クラウドソーシング
C to Cとは、個人間でモノやサービスを売買することです。代表的なサービスに、日米で5,500万ダウンロードされているフリマアプリ「メルカリ」があります。
個人間売買は、昔から行われていたことですが、スマホの普及に伴い、より簡単に売買ができるようになってきたことが人気の背景にあります。
クラウドワークスなどのクラウドソーシングでは、モノの売買ではなく、文章作成やデザインなどのスキルを持った個人に簡単に仕事を依頼することのできる仕組みを作り上げています。
こちらの「クラウド」は、上で紹介したクラウドコンピューティングのクラウドCloud(雲)とは異なり、Crowd(群衆)のほうです。日本語にすると同じになってしまいますね。
クラウドソーシングが主に、企業と個人をつないでいるのに対して、個人間でスキルの売買を可能にしているココナラのようなC to C型のサービスもあります。クラウドワークスも、C to C型サービスを立ち上げるようです。
以上のようにオンラインサービスは、情報サイトの閲覧や電子メールから始まり、より生活に根ざしたサービスへと広がってきています。参考にしてみてください。
技術のトレンドを理解しつつ、生活者の視点でサービスを考えていくと、まだまだ面白いサービスを産みだしていけそうです。